この仕事をやっていると 時には冷酷に。時には暖かく。
患者さんの状態に会わせて 感情をコントロールしなくてはならない。
それも看護師としてもスキルの一つなのだろう。
学生時代は 未告知の癌末期患者さんに
自分は癌なのか?
と尋ねられ 学生なので分かりませんと答えた時
家族の事。今までの人生の事。そして これからの不安など患者さんに
ぶつけられ 思わず涙したこともあった。
その涙から 未告知だった患者さんは ”恐らく” 自分の病状を ”癌”だと
認識したに違いない。
次の日。実習で会ったときはすでに冷たくなっていたので 確かめようがなかった。
NURSEMANの小さなミスが どれだけ大きな不安を与えていたのだろう?
それを知ることは出来ない。
指導者からは NURSEMANが涙した時は、厳しい指導が入った。
その涙がどれだけ患者さんを不安にするのか。
かなり胸をえぐられるほどに 厳しく指導をされた覚えがある。
しかし
患者さんが亡くなった時は死後の処置に入っても良いよ。
と言われ、学生全員で死後の処置に入った。
NURSEMANは その時が初めての死後の処置だった。
最初の死後の処置がこれほどに 辛い経験になるとは夢にも思わなかった。
それから 10年近くの歳月が過ぎ 今のNURSEMANがいる。
今日は 脳出血で寝たきりの患者さんの家族が来ていた。
患者さんは 若くまだ50代の男性。
訪室すると 嫁が寝たきりの患者さんに話しかけていた。
何を話しかけていたのか 嫁に聞くとまだ起きないの?と言っていたらしい。
そこで 患者さんは どんな人だったのか。 嫁に聞いてみる。
すると、超がつくほどまじめで気苦労の絶えない人だった。そして
その気苦労がたたってこの病気になってしまったのではないかと話す。
しかし、先生(医師)は ストレスとはあまり関係が無いと言ったらしい。。。
本来なら、看護師として、医師と足並みをそろえなくてはならないのだろう。
ストレスは直接的な要因とはなりませんので。。。。
と言わなくてはならないのかもしれない。
しかし
不器用だけど家族に。人に。迷惑をかけず一生懸命に仕事をしてきた事が
逆に仇となり 脳出血につながった。まじめすぎる性格が要因となってしまった。
そう 信じたい気持ちになった。
そして NURSEMANは
真面目な人が損をするこのご時世。もっと楽に生きればこんな事にならなかった
のかもしれない。だけど 真面目に一生懸命に仕事に。家庭に頑張ったんでしょう。
だから今は 少し休息されているんです。いつか目が覚める事を信じたいですね。
と嫁に行って”しまった”
これは 看護師としては 失敗だろう。
医師との連携もあったものではない。しかも 脳死状態の患者さんが
目覚める確率は 殆どゼロに近い。。。。。
すべてが嘘になるのかもしれない。。。。
でも その時は 看護師としてではなく、ただの人として
嫁と気持ちを共感したかった。
嫁は涙を流しながら 私もそう信じています。
と言った。
涙はストレスからの解放を意味すると言われている。
その時 嫁がどのようなストレス下にあったのかは分からない。
しかし その涙が少しのストレス解消につながったのではないかと信じたい。
結局10年たっても 人の本質的な所は変わらないのかもしれない。
感情に支配され、看護師として 責務を果たすことが出来なかったような気がする。
だけど
この積み重ねが 大きな経験値となるのではないか。
どんな対応が 良い看護なのか。冷静に考えれば答えは出る。
でも その冷静に考えた答えが すべてでは無い ような気もする。
最高の看護とは?
実に難しい┐(゚~゚)┌
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